第4回 アニメ、まだ見るだけで満足してるの?

2018年8月22日(日)14時~16時 プラッツ 第6会議室B

 アニメとは複数の静止画を連続的に映し出して画面上の動物や物体が動いているかのように見せる表現技法です。ジブリやディズニーの作品をはじめ、『君の名は。』『ササエさん』『ドラえもん』といった有名な劇場用アニメやTVアニメは多くの人の労力と時間とおカネを費やして制作されています。

 

 素人の個人が無数の絵を描いて劇場用長編アニメを作るのは事実上無理というものでしょう。そこで今回のサロンではPEASmotchという無料ソフトを使っておカネも時間も手間もかけずにショートアニメを作ってみることにしました。

 

 紙にいたずら書きをするような軽い気持ちで思いのままにアニメを作れるこのソフトは機能を制限した子供向けバージョンと上位バージョンを切り替えることができるので、幅広い年齢層の方々にアニメ作りを楽しんでいただけます。

 映画を作るには俳優、セット、撮影機材などが必要ですが、アニメなら架空の生物を創り出すことも、動けないはずのモノに踊らせたり喋らせたり、行けないはずの場所に旅するのも自由自在です。

 

 絵が苦手なら、自分の心の叫びを絵ではなく文字を使って作品にすることもできます。例えば「うれしい」と書いた1枚の紙を見せるよりも、数秒の時間差で「う」「れ」「し」「い」と読ませていく方が訴える力が強まるかも知れません。アニメにはそれができます。

 

 「書き順アニメ」とか「ホワイトボードアニメーション」などと呼ばれる単純なアニメーションを上手に活用して企業や商品を紹介する動画が最近話題になっています。こうした用途だけでなく、学習教材や活動報告動画を作るなど、工夫次第で活用範囲を広げることができるでしょう。

 今回、参加者の皆さんが作られたアニメはどちらかというと素朴です。思いつくまま絵を描いていったらこうなったという落書きに近いでしょう。例えば赤い丸を描いているうちにリンゴを連想し、一口噛んだら「ううっ」と唸って倒れた、あっ、毒リンゴ…という風に、どこか行き当たりばったりという感じでストーリーが展開していきます。それがおもしろいとも言えます。

 またある作品はHappy Birthdayという文字が筆順に従って映し出される、いわゆる筆順動画です。ファイル容量が少ないのでアニメ形式のグリーティングカードとしてメールに添付できるでしょう。その人だけを思って作ったアニメはきっと喜ばれるでしょう。

 短い時間で作ったため、どの参加者も十分満足できる出来だとは思っておられないでしょう。それでも最後に自作アニメを発表する皆さんの表情は達成感があふれているように見えました。

 

 テキストには難度の高いテクニックも参考として載せておきました。技巧を凝らした大作を作るのも決して夢ではありません。可能性の広がりを予感させる、刺激に満ちたワークショップとなりました。